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サマンサ①
2010年06月18日
愛犬サマンサは人間で言うと
95歳くらいらしい。
愛するおばあちゃん。
何とか歩けて
よくこける。
床で踏ん張れないから足が広がって
尻もちドタン☆
常に歩いてないと滑るから
カチャカチャと爪の音を立てて
歩いてる。
立ち止まりたいときは
台所に立つ私の脚に
頭をピタッと押し付けてくる。
時々私は脚で
彼女の体を挟んであげると
楽そうに立って
見上げて
鼻タレた顔を見せてくれる。
よしよ~し。可愛いかよ。
最近はオムツをしてるから
余計バランスが難しくなったようで
立ち上がるにも苦労をしている。
中型でもともと外にいたけど
外気温の変化に対応できないので
家の中で一緒に暮らしている。
家族は認識しているけど
食事をしたことをよく忘れている。
耳はほとんど聞こえない。
目もかなり近くないと見えない。
視野も狭く
気をつけて触ってもビックリする。
鼻は利いて気配にも敏感。
サマンサの1日は決まっている。
朝6時起床。
起きたらすぐ散歩。担当はパパ。
散歩から帰ったら食事。
担当は私。
水だけでは飲んでくれないので
ソフトフードに水をたっぷりかけて
一緒に飲んでもらう。
おいしそうには見えないけど・・・
この水が
この世で体を支えている。
7ヶ月前
あの日は忘れることができないと思う。
徹夜を決めて勉強していたら
外で男の人のうめき声が聞こえる。
庭をのぞくと
サマンサがありえない姿勢でケイレンを起こしていた。
裸足で飛び出し抱えて家の中へ。
パパを起こした。
サマンサの目は上転し、口は大きく開いて
舌はダランと横に出ている。
呼吸は苦しそうで、唾は見る見るうちに泡になって出てくる。
もうだめだ・・・。
・・・サマンサ・・・
「楽しいことばっかり考えてね。
楽しかったね。いろんなコトして遊んだね。
緑川に家族でよく行ったね。
蛇が泳いでて怖かったね。
キャンプも楽しかったね・・・」
「ありがとう。
子どもたちが家に帰ってきたとき
いつも居てくれて・・・
本当にありがとう・・・」
その時、心にふと浮かんだ。
『レイキ』・・・
そう。私は『レイキ』を伝授してもらったんだ。
3日前、受けたばかりだった。
私は紙を見ながら必死でシンボルを書いた。
願いは一つ。
想いは一つ。
どうか
楽しい思い出の中で穏やかに亡くならせてあげて・・・
もう声にならなかった。
パパも泣いていた。
数分で
突っ張ったサマンサの体はダランとなり
呼吸は静かになり深くなった。
狼のようだった顔は
いつもの優しい美人な顔に戻った。
この呼吸が最期かもしれない・・・
ひと呼吸ひと呼吸に
目が離せず
私は最期をどうしても見てあげたかった。
ソファでぐったりと横たえたサマンサの横で
パパも休んでいた。
私たちはサマンサへの愛をさらに深く感じて
頑張っているサマンサを見て
彼女からの愛も深く感じた・・・。
そして『レイキ』を心から信じた。
サマンサに次の朝が来るなんて・・・
思ってもなかった。
時々湿したガーゼで彼女の口を拭きながら
朝まで呼吸を、ただただ見ていた。
95歳くらいらしい。
愛するおばあちゃん。
何とか歩けて
よくこける。
床で踏ん張れないから足が広がって
尻もちドタン☆
常に歩いてないと滑るから
カチャカチャと爪の音を立てて
歩いてる。
立ち止まりたいときは
台所に立つ私の脚に
頭をピタッと押し付けてくる。
時々私は脚で
彼女の体を挟んであげると
楽そうに立って
見上げて
鼻タレた顔を見せてくれる。
よしよ~し。可愛いかよ。
最近はオムツをしてるから
余計バランスが難しくなったようで
立ち上がるにも苦労をしている。
中型でもともと外にいたけど
外気温の変化に対応できないので
家の中で一緒に暮らしている。
家族は認識しているけど
食事をしたことをよく忘れている。
耳はほとんど聞こえない。
目もかなり近くないと見えない。
視野も狭く
気をつけて触ってもビックリする。
鼻は利いて気配にも敏感。
サマンサの1日は決まっている。
朝6時起床。
起きたらすぐ散歩。担当はパパ。
散歩から帰ったら食事。
担当は私。
水だけでは飲んでくれないので
ソフトフードに水をたっぷりかけて
一緒に飲んでもらう。
おいしそうには見えないけど・・・
この水が
この世で体を支えている。
7ヶ月前
あの日は忘れることができないと思う。
徹夜を決めて勉強していたら
外で男の人のうめき声が聞こえる。
庭をのぞくと
サマンサがありえない姿勢でケイレンを起こしていた。
裸足で飛び出し抱えて家の中へ。
パパを起こした。
サマンサの目は上転し、口は大きく開いて
舌はダランと横に出ている。
呼吸は苦しそうで、唾は見る見るうちに泡になって出てくる。
もうだめだ・・・。
・・・サマンサ・・・
「楽しいことばっかり考えてね。
楽しかったね。いろんなコトして遊んだね。
緑川に家族でよく行ったね。
蛇が泳いでて怖かったね。
キャンプも楽しかったね・・・」
「ありがとう。
子どもたちが家に帰ってきたとき
いつも居てくれて・・・
本当にありがとう・・・」
その時、心にふと浮かんだ。
『レイキ』・・・
そう。私は『レイキ』を伝授してもらったんだ。
3日前、受けたばかりだった。
私は紙を見ながら必死でシンボルを書いた。
願いは一つ。
想いは一つ。
どうか
楽しい思い出の中で穏やかに亡くならせてあげて・・・
もう声にならなかった。
パパも泣いていた。
数分で
突っ張ったサマンサの体はダランとなり
呼吸は静かになり深くなった。
狼のようだった顔は
いつもの優しい美人な顔に戻った。
この呼吸が最期かもしれない・・・
ひと呼吸ひと呼吸に
目が離せず
私は最期をどうしても見てあげたかった。
ソファでぐったりと横たえたサマンサの横で
パパも休んでいた。
私たちはサマンサへの愛をさらに深く感じて
頑張っているサマンサを見て
彼女からの愛も深く感じた・・・。
そして『レイキ』を心から信じた。
サマンサに次の朝が来るなんて・・・
思ってもなかった。
時々湿したガーゼで彼女の口を拭きながら
朝まで呼吸を、ただただ見ていた。