まだ、ここにいる。

2011年06月28日

私たち夫婦は、まだ

ここにいる。

最近、二人で家の中を片付けていると

それに気づく。。。



うちはまだ、小さい子どもがいるかのような風景がある。

子どもが描いた絵。

幼稚園、小学生時代のそれぞれの拡大写真。

習字。

父の日や母の日にもらった、手作りのサービスチケット。

(肩もみ券やお手伝い券、まだ使えていない)

賞状やトロフィー。

いたるところに、子ども達がいる。


今なお、小さいままかのように。


ここにいたい。


こうしていたい。。。


だから、こうしてきた。


それは似たもの夫婦。


主人も同じだった。



だからお互い、確認しながら少しずつ外していく。

いえ、私が口にしながら

一緒に片付けていく。

「いい思いさせてもらったね~、でももう

片付けないと…。あの子達も先に進めないかもね」



今、悩んで苦しんでいるであろう長男を想う。

だからこそ、片付けようと決めた。



孫の優月(ゆづき)を生んで

ママになった一人娘に

痛んだアルバムを作り直して送った。



今、家に一人残っている次男の「今の」写真を

中心に飾った。

中心になれなかった次男を、中心にしてあげたい。

そして来年彼にもやってくる{自立}を迎えてあげたい。




ひとつひとつ、整理したり、次につないだり。

今しかできない想いを伝えたり。

作業をすることで

新しい自分達の役割を確認しているみたい。



本音はそれでも、やっぱりまだ、そこにいたい。

本音は小さい子どもの子育て中の人が羨ましい。


本音は本音。


でも、子離れできない自分も

どこか、美徳としていた自分は

もう手放したい、のも本音。


そう思わせてくれたのは

やっぱり三人の子どもたちの言葉。

それぞれの場面で

育ててくれている。



「パパ、私たちも進もうかね。。。」



子ども達も離れていく。

サマンサもいなくなった。



気持ちはそのままでも

形はどんどん変わっていく。



あの頃が大変で、喧嘩も多くて、楽しかったのは事実。


でもそこにすがっているのか、進むのかは

私たち次第。



書いていても涙が出てくる。



でも、決めたから

片付けていこう。



片付けていると

思い出の物が多いのに気づいたのだから

卒業するのも、そこだということに気づいた。



今、二人で卒業したいと想う。



そして、新しい「生きがい」を作っていこう。

新しい「形」で。












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