旅立ち。
昨日の早朝、4時54分
私たちの愛するサマンサが亡くなりました。
夜鳴きもしなくなって
起きることもなくなっていたけれど
なぜだか目が覚めて、それが気になって
慌ててサマンサのところにいくと
少し体を反らせて顎で呼吸をしていました。
体温は下がって、いつもの足の突っ張りもなくなっていました。
「サマンサ、分かったよ」
ゆっくり掛けていたタオルケットで体を包んで
抱っこしました。
一度、寝ている主人の横に連れていきました。
それから40分後、
下顎呼吸は少しずつ大きくなって
グーンと手足を伸ばした後
サマンサは静かに静かに、息を引き取りました。
私は40分間一回も目を離さず
サマンサを見ていました。
そして願い通り、最後のひと呼吸を見届けることができました。
サマンサは待っていました。
いつも、いつも待っている子でした。
一日一回の、夜中になってしまう毎日の散歩。
主人と三人で行くとき、本当にうれしそうでした。
何度も何度も振り返り、戻ってはジャンプしてじゃれる。
なかなか前に進まない散歩。
いつも誰とも会わないから、人見知りは一生でした。
一週間前、サマンサを信じて
主人と出張で愛媛に行きました。
母と無事に過ごしてくれました。
お陰でかけがえのない時間が過ごせました。
帰って抱き上げたとき
サマンサはたくさん鳴いて淋しさを訴えました。
「待ってたよ」と。
それまで鳴かなかったそうです。
そして最期の朝、私が起きるのを待っていました。
主人を起こしたのはサマンサが息を引き取ったあと。
なぜ、そうしたのか分からないけど
そうしました。
これまで何度も「怖い」時があって、その時は
大声で呼んだ。
そういえば十日前、心肺停止し私は蘇生した。。。
サマンサが亡くなって一時間近く経って
主人は「本当にもう、息してないんか?」と聞いて
大きくため息をして電話帳を見始めました。
動物の葬儀社に数件電話した後、
昼は私が結婚式だったのでそのあとに予約を入れてくれました。
次男も早く帰って来て
私たちはサマンサを連れて行きました。
正直「大丈夫かな?」という建物でしたが
住職さんの言葉に私たちは涙が止まらず
思い切り悲しむことができました。
「この子のご縁なんです。ご縁があって○○家に来たサマンサは
それが人生なんです。犬猫の人生はそこで決まるんです。
家族を見て会話を聞いてその中の一番偉い人を{主人}と決めて
心からの信頼をおきます。。。。。。」
サマンサの主は間違いなく主人でした。
棺には長女が小学校の頃から愛用していたクッション、
長男と次男が赤ちゃんの頃に使っていた枕、
最期まで彼女に食を運んでくれたディスポの注射器を入れました。
立派な、立派なお葬式でした。
一つひとつの儀式が丁寧で感謝に絶えません。
今、サマンサはお骨になって
家の中で静かに眠っています。
サマンサは犬でしたけど
犬ではなかったような気もしています。
いなくなってしまった今、
あの子の存在を改めて考えています。
倒れて介護を必要として一年。本当に寝たきりになって二ヶ月。
何をしても足りない感。
この時間は私たちにとって宝物になりました。
何をしていても涙がでます。
主人も私もどう過ごせばいいのか分からずにいた今日一日。
もう電気やテレビを点けっぱなしで出かけなくてよくなりました。
目をやった先にはサマンサは寝ていません。
オムツも減りません。
・・・抱っこもできません。
記念樹を二人で買いに行きました。
サマンサを見つけれず、今日は帰ってきました。
予想とおり。。。
家族が大好きなサマンサ。
家族が大切なサマンサ。
最期まで凛としていました。
生き抜き方を教えてくれました。
そんなサマンサからたくさんのギフトをもらって
生きていく。
私たちはずっとこれからもサマンサを愛していきます。
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